2008年9月アーカイブ



「帝王切開死」無罪判決
 

 赤ちゃんを出産する時の手術ミスで母親を死なせたとして逮捕(たいほ)された医師(いし)の裁判(さいばん)が、今月20日に福島(ふくしま)地方裁判所で開かれ、無罪の判決が言い渡されました。医療事故(いりょうじこ)の原因をどう突き止めるのか、その責任はどう取るべきか、などを巡って大きな注目を集めた裁判でした。



1万件に2、3例


 医師が逮捕されたのは2006年2月。逮捕の理由は、福島県立大野(おおの)病院で04年12月に行われた手術の際、あってはならないミスによって母親(当時29歳)を死なせてしまったというものでした。

 この手術は「帝王切開(ていおうせっかい)」と呼ばれるもので、様々な理由から赤ちゃんが自然に生まれてくるのが難しい時に、広く行われています。

 ところが、実際に手術を始めてみると、赤ちゃんが育つ子宮(しきゅう)と、赤ちゃんに栄養を送る胎盤(たいばん)がくっついていることが分かりました。これは、とても珍しいケースで、1万件の出産に2、3例しかないといわれています。医師は胎盤をはがす作業を試みましたが、出血が多く、母親は亡くなってしまいました。赤ちゃんは無事でした。

 裁判では、「命を助けるためには、胎盤をはがすのではなく、別の対応を取る義務(ぎむ)があったから有罪」という主張と、「医師の判断は、医学的に常識であり無罪」という主張が対立しましたが、1年半に及ぶ裁判の結果、無罪が言い渡されました。



逮捕に医学会反発


 医師が逮捕された時、日本の医学界からは大きな反発が起きました。産科医(さんかい)などでつくる日本産科婦人科学会(にほんさんかふじんかがっかい)は「今回のケースは手術前の診断(しんだん)で異状(いじょう)を見つけるのは難しかった」「精いっぱい正しい対応をとったとしても、命を救えないことはある」という意見を発表しました。

 この意見を出した背景には、「患者(かんじゃ)が死亡したら逮捕される」ということになると、産科医になろうという人が減るのではないかとの懸念(けねん)がありました。

 今も、産科医不足は地方に行くほど深刻(しんこく)で、24時間勤務など厳しい状況で働いている医師は珍しくありません。このままでは、日本は安心して子供を産めない国になってしまうという危機感(ききかん)がありました。

 一方では、手術や診察(しんさつ)の時に起きたミスについて、病院や医師は説明するどころか隠そうとしているのではないか、という不信感(ふしんかん)が国民の間に広がっているのも確かです。過去には、カルテを書き換(か)えてミスを隠そうとしていた事例もありました。



中立的な機関必要


 警察に頼らないと、医療ミスの真相(しんそう)はわからずじまいになりやすい――。今回の裁判は、そんな日本の状況が背景にあったといえます。法律関係者からは「逮捕までする必要はなかった」という声も聞かれます。

 厚生労働省(こうせいろうどうしょう)は、医療の専門家(せんもんか)だけでなく様々な立場の人たちが集まる中立的な機関(きかん)を作って、手術中に起きた事故などについて調べてもらう仕組みを検討(けんとう)しています。原因をしっかり特定することは、医師や病院に対する不信をなくすことにもつながります。実施(じっし)を急ぐべきでしょう。


(2008年9月2日 読売新聞)


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子供にお手伝いさせていますか?


買い物や配膳など、お手伝いにもポイントがあります。
子供の調理は、3~4歳頃から、食べ物を切る練習から始めるとよいでしょう。


"子供の体験活動研究会"の資料によると、
料理を「いつも手伝っている」と答えた子供は、
アメリカやイギリスは20%、韓国は16%、日本は9%
「あまりしていない」「していない」子供は、日本は49%


世界で一番料理のできない子を作るのは、日本のおとうさん・おかあさんたち。
子供に食事のお手伝いをさせましょう。




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 カルシウムとビタミンDをともに多く摂取すると、大腸がんにかかるリスクを下げる可能性があることが、九州大などの調査でわかった。近く米国のがん予防専門誌で報告する。


 古野純典・九大教授らのグループが、福岡市とその近郊に住み、大腸がんと診断された836人と、同じ年代で大腸がんではない861人から食事や生活習慣を詳しくたずね、関連を調べた。


 1日あたりのカルシウム摂取量が平均約700ミリグラムと最多の人たちが大腸がんになるリスクは、同400ミリグラムで最も少ない人たちと比べ、3割ほど低かった。しかし、カルシウムを多くとっても、ビタミンDをあまりとらない人では、違いははっきりしなかった。


 そこで、カルシウムを平均約700ミリグラムとり、かつビタミンDを多くとる人(1日10マイクログラムかそれ以上)で比べると、大腸がんリスクは、カルシウム摂取が少なくビタミンDをあまりとらない人より、6割低かった。


 ビタミンDはサンマやサケといった魚類やキノコ類に多い。日本人のカルシウム摂取量は1日あたり平均540ミリグラム余で不足ぎみ。ビタミンDは8マイクログラムほど。大腸がんは肥満や飲酒でリスクが高まることがわかっている。


 牛乳を飲んでカルシウムを多くとると、大腸がんリスクが2割ほど下がることは、欧米グループが報告している。今回の結果をまとめた溝上哲也・国立国際医療センター部長(前・九大助教授)は「ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので、大腸がんの予防効果を高めるのかも知れない。さらに効果を調べたい」と話す。(田村建二)

(朝日新聞 2008年9月22日)


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 神奈川県は禁煙条例の骨子案を発表した。たばこは喫煙者だけではなく、吸わない周囲の人の健康も害する。骨子案は不特定多数の人が利用する施設でこの受動喫煙を防ぐのが目的だ。制定されれば、全国初の「受動喫煙防止条例」となる。


 路上禁煙は広がってきたが、これだけでは受動喫煙の被害は防げない。全国の自治体でも取り組むべき課題である。今後、骨子案を議会に示すとともに公募中の県民の意見も参考に条例案を作成し、年度内成立を目指している。


 当初は施設内の全面禁煙を基本方針にしていた。県医師会などは支持したが、一部の業界から「売り上げに影響する」と強い反発の声が上がり、骨子案では例外を認めた。このため「骨抜きだ」との批判も出ている。


 これに対し、松沢成文知事は「県民の間で受動喫煙についての理解が進んでいないなか現実的で、受動喫煙防止を一歩進められる」と説明している。


 全面禁煙をどこまで拡大するかは、今後の課題だ。条例を施行した後も、県民の意見を聞きながら検討を進めてほしい。他の自治体の参考にもなるだろう。


 骨子案によると、すでに喫煙規制が進んでいる学校や病院、官公庁、金融機関、百貨店、劇場、博物館などを第1種施設として全面禁煙を義務付け、レストラン、ホテル、ゲームセンターなどは第2種施設として禁煙か分煙を施設側が選択できる。


 この第2種施設のうち、たばこを吸う客の多いキャバレー、パチンコ店、マージャン店などは、条例の施行後3年の猶予期間を経てから禁煙か分煙にすることを義務付けた。


 こうした対策を徹底するため、(1)施設の入り口に禁煙か分煙を表示する(2)分煙にした際に喫煙スペースへの未成年者の立ち入りを禁止する(3)違反者には罰則として過料を科す-が定められている。


 喫煙率は平成18年の厚生労働省の調査で23・8%と減少してきているものの、1年間に11万4000人が、喫煙が原因とみられる疾病(心臓病、脳血管障害、呼吸器疾患、がん)で死亡している。


 15年に健康増進法が施行され、17年にはたばこ規制枠組み条約が発効した。ともに受動喫煙対策を求めている。たばこの被害をなくすために、たゆまない努力が必要である。

(産経新聞 2008年9月21日)


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 「まだ大丈夫」と軽く考えがちだった、ちょっとだけ高い血圧が、実は健康な血圧の人に比べて、倍以上も脳卒中や心筋梗塞(しんきんこうそく)を起こす危険が高いことがわかった。都市住民約5500人を17年間追跡して調べた。「ちょい悪」血圧の意外に大きな悪影響に、専門家は「油断は禁物」と警告する。17日に米心臓協会の学術誌「ハイパーテンション」電子版に掲載された。


 大阪府吹田市にある国立循環器病センターと同市の医師会などが、89年に住民台帳から無作為に選んだ30~79歳の市民1万2200人の中から、それまで循環器の病気にかかったことがなく、研究に協力を希望した5494人を対象に05年末まで、血圧と脳卒中、心筋梗塞の発症の有無を調べた。


 血圧は(1)至適(収縮期120/拡張期80未満)(2)正常(130/85未満)(3)正常高値(140/90未満)(4)軽度高血圧(160/100未満)(5)中~重症高血圧(それ以上)に分類した。05年までに脳卒中か心筋梗塞になった人の割合をみると(1)では2.3%にすぎなかったが、血圧が高くなるほど増え、(5)では16.5%だった。


 研究チームはこのデータに基づき、(1)の人たちが脳卒中や心筋梗塞になる危険度を1として、血圧と発病の関係を計算した。男性では、正常とされる(2)でも危険度が2倍、(3)では2.5倍になっていた。女性では、男性ほど明らかな差はなく(2)で1.1倍、(3)でも1.5倍だった。ただ、男女とも(5)のグループでは3~4倍と極めて高かった。


 男女差について、研究チームは女性ホルモンによる血管保護効果に加え、男性では喫煙者が女性の4倍以上、酒を毎日2合以上飲む人が2倍以上いることが影響していると見ている。国立循環器病センター予防検診部の小久保喜弘医長は「ちょい悪程度の血圧でも、これほど悪影響を及ぼすとは意外でした。禁煙や節酒、肥満解消など、至適血圧に近づけるよう心がけてほしい」と話す。(編集委員・中村通子)


(朝日新聞 2008年9月19日)


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 有明海の高級二枚貝タイラギやアサリを食い荒らし、沿岸4県が駆除しているナルトビエイに、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を改善する成分が含まれていることが、佐賀大農学部の柳田晃良教授(食品栄養化学)の研究でわかった。ナルトビエイは、捕獲されてもこれまで多くが廃棄処分にされてきたが、柳田教授は「スープの食材やサプリメントに利用できる。漁師さんにも、肥満に悩む人にも朗報」と話している。


 ナルトビエイは、大きいもので体重40キロ、体長1メートルを超える。元々はインド洋や東シナ海の熱帯・亜熱帯を中心に分布していたが、地球温暖化の影響で北上し、10年ほど前から有明海でも確認されるようになった。強力な歯で貝の殻を割って、肉を食べる。


 有明海周辺の4県は、漁業に被害を与える「厄介者」としてナルトビエイを駆除している。佐賀県では、04年度から本格的に駆除に乗り出し、毎年100トン前後を捕獲。作業を請け負っている県有明海漁協によると、食品として販売できないか検討中だが、現在は、業者に頼んで廃棄処分や肥料にされている。


 柳田教授は5年ほど前、県の水産機関の研究員からナルトビエイの食害について聞き、「何か有効利用できないか」と相談を受けた。ナルトビエイはたんぱく質が多く、成分にどのような機能があるか研究を始めた。その結果、脂肪肝やコレステロール濃度を改善する作用があることを発見したという。


 たんぱく質は、消化されるとアミノ酸が連なるペプチドになる。肥満で糖尿病のモデルラットにナルトビエイのペプチドが含まれたエサを3週間与えてやる実験をしたところ、肝臓の脂肪とコレステロールの量が2割ほど減ることを確認。メタボリック症候群を予防、改善する作用があることが確認できたという。


 今後、ほかの魚類のペプチドも実験するとともに、ペプチドのどのような成分が肥満の改善に効果があるのかさらに研究を進める。柳田教授によると、すでに大手製薬メーカーから商品化の問い合わせも来ており、佐賀大と県、吉野ケ里町内の企画会社と共同で特許も出願した。

 

 柳田教授は「成分を特定できれば、薬の開発も期待できる。いままで廃棄処分されていた魚が、メタボリック症候群に悩む中年たちの希望になる可能性を秘めている」と研究に熱が入る。漁協の担当者も「漁師の副収入になればありがたい」と注目している。(吉村治彦)


(朝日新聞 2008年9月8日)


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 働き盛りといえる40~50代だが、肥満や高血圧、心臓病などの生活習慣病にかかる人が多いなど、若いころのツケが回ってくる年代でもある。元気で乗り切るには毎日の食事で健康管理することがポイントとなる。


 まず減らさなければならないのが塩分と脂肪分だ。ある程度年を重ねると自然と濃い味つけや脂っぽいものは受けつけなくなるものだが、それでも日々の食生活の中で塩分のとり過ぎは多く、高血圧症の原因となっている。1日に取る食塩は10グラム以下に抑えることが理想とされ、そのためには食品中の塩分の量を知り、自分が1日にどれくらい塩分を取っているかを知ることが大切だ。


 和食ならカツオ節やシイタケ、コンブなどでしっかりだしをとっていれば、塩分控えめの薄味でもおいしくいただけるし、洋食はたとえば肉類なら、スパイスやレモンといったかんきつ類、酢などを効かせて味にアクセントをつければ、塩分を控えることも簡単。そうした意味でもあまり外食はせずに、家で奥方の愛情料理を食べたいものだ。


 次に脂肪分だが、畜肉の動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸はコレステロール値を上げ、動脈硬化を進めるとされており、摂取しすぎると肥満や心臓病、糖尿病などの危険性が増す。これに対して植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げ、動脈硬化を抑えてくれる。また魚介類の脂肪として知られるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)には不飽和脂肪酸が多く、血液をサラサラにする、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らして善玉コレステロールを増やすといった作用がある。脂質の摂取量は全栄養素の25%程度に抑えるのが理想だ。


 日本人は古来、海産物をよく食べてきたが、最近の調査では摂取量が大幅に減っているという。生活習慣病患者が増えてきた現象の大きな要因であろうことは想像に難くない。ちなみに動物、植物、魚類の理想の摂取割合は、野菜を多めに、他の食材はやや少なめに。とにかくバランスよく食べることが重要だ。


 また穀類、豆類、きのこ、海藻、そばや玄米などに含まれる食物繊維は、多くの生活習慣病を予防する働きを持つため、毎日食べる習慣をつけたい。そして必ず、三食ごとに野菜をしっかりとること。野菜の食物繊維はもちろん、含まれているビタミンやミネラルなどはがん予防や免疫力強化につながる。


 まだまだ寒い日が続く。新鮮な旬の野菜を鍋物にすれば、量もたっぷり食べられるし身体も温まる。なにより家族のだんらんも味わえるので、一石三鳥だ。(ユーイーピーシニアライフ研究所)

(産経新聞 2008年2月3日)



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 台風が近づくと、脳卒中の死因の約1割を占める、くも膜下出血が増える可能性があることが、国立病院機構・関門医療センター(山口県下関市)の泉原昭文・脳神経外科医長の調査でわかった。低気圧が血管のこぶを膨張させるなどし、脳動脈瘤(りゅう)が破裂したと推測している。京都市内で20日から始まった日本脳卒中学会で発表した。


 泉原さんは、00年から約2年間、沖縄県立八重山病院に勤めた。冬や春に多いとされるくも膜下出血の患者が、八重山諸島では、台風シーズンに集中していることに気づいた。89年10月から02年12月までの13年間に、脳動脈瘤の破裂が原因とみられるくも膜下出血で入院した患者94人(平均年齢57.3歳)の発症時期を調べた。


 この間に石垣島に接近した台風は56個ある。台風が最も近づいた日を中心に、前後3日間を「台風接近時」として、接近時とそれ以外の時期のくも膜下出血の発症者数を比べた。その結果、接近時の100日あたりの発症が約3.4人だったのに対し、それ以外は約1.9人で、接近時の発症がふだんより約1.8倍高かった。


 泉原さんは「台風接近による気圧変化で脳動脈にできていたこぶが変形したり、気圧の低下で膨張したりして破れたのではないか。不安感が高血圧を起こした可能性もある」と推測する。「気候と病気の関連についての研究が進めば、予防医学にも役立つ」と話している。


(朝日新聞 2008年3月21日)



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 40歳の時に、たばこを吸っている人の平均的な余命は、吸わない人と比べて男女とも4年近く短いことが、約30万人を対象にした厚生労働省研究班の調査でわかった。結果をまとめた京都府立医科大の小笹(おざさ)晃太郎・准教授(疫学)は「余命への影響は、実際にはもっと大きいかもしれない。さらに禁煙対策を進めていくべきだ」と指摘する。


 喫煙者の平均余命については、昨年、40歳時点で男性は3.5年、女性は2.2年短いという別の研究班の調査が公表されたが、対象は約1万人だった。今回は国内で進められている四つの疫学調査データを使い、90年代に40~79歳の男女約29万7千人に喫煙習慣などをたずね、約10年間追跡した。約2万6千人が亡くなっていた。喫煙率は男性54%、女性8%だった。


 データから年代ごとの余命を計算すると、40歳の男性でたばこを吸う人の余命は38.5年で、吸わない人の42.4年より3.9年短かった。40歳の女性では、喫煙者が42.5年で、吸わない人の46.1年より3.6年短かった。


 早めに禁煙すれば、影響は少なくてすむことも確認された。喫煙者の多かった男性で比較すると、40歳の喫煙者の余命は、40代でやめる場合は42.2年、50代でやめる場合は40.1年だった。


 たばこの本数と余命との関係では、1日に1~14本吸う40歳男性は38.3年、15~24本では38.7年、25本以上では37.9年で、あまり変わらなかった。


 こうした調査は一般に、追跡期間が長いほど、吸う人と吸わない人の差が広がるといわれ、英国で50年間追跡した研究では両者の差が10年ほど開いた。また、吸わないという人も、実際には他人の煙にさらされる受動喫煙による健康被害で、本来よりも余命が短くなり、差が小さく見えている可能性もあるという。(田村建二)


(朝日新聞 2008年6月1日)


 

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 今日では、コンビニエンスストアやス-パ-でお弁当が販売され、繁華街に入れば和・洋・中華なんでも食べたいものが食べられます。「空腹を満たせばよい」「楽しみの一つだから、好きなものを食べる」では、栄養のバランスまで配慮が回らなくなります。

 昼食は身体や脳の活動が一番盛んなときの食事です。1日に必要なエネルギ-や栄養素の3分の1を目安に、糖質や脂肪に偏らないようたんぱく質やビタミン、ミネラルなども十分に取る必要があります。市販のお弁当類は、年配者には脂肪や塩分が多く、野菜が不足しています。外食料理も、ラ-メンやチャ-ハンなどの単品料理だけでは栄養のバランスがとれません。

 糖尿病や心臓病などがあって食事の量を減らす必要があるからと言って、ざるそばやもりそばだけでは、活力ある体が維持できないばかりでなく、病気の治療のうえからも適当ではありません。手作りのお弁当のよさは、家族一人ひとりに合わせてエネルギ-やたんぱく質、食塩などを調整することができます。
 ・高校生の息子には、ご飯や卵、肉、魚などを多めにする。
 ・大学生の娘には、ご飯を少なめにして、野菜の料理を多めにする。
 ・夫には、ご飯や卵、肉、魚などを少なめにして、野菜を多くし、漬物は控えめにする。
 ・そして、全員に季節の果実を添える。
こうしたお弁当には、子どもの健やかな成長と夫の健康を願う母親の愛情が感じられ、家族の絆も深まることでしょう。

 また、旬の材料を活用することで経済的で季節感にあふれた料理としたり、家族の好みに合わせた料理や味付けにすることができます。

 満員電車に揺られ午前中いっぱい緊張して働いた後、愛妻の手作りのお弁当を食べる喜びは、心身ともにリラックスでき、消化吸収率もアップし、午後の仕事のエネルギ-源となるだけでなく、明日への活力源にもなります。




 カルシウムを乳製品で多くとる人は脳卒中になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)による約4万人規模の調査で分かった。摂取の多いグループは、少ないグループより脳卒中になる確率が3割ほど低かった。

 大阪大の磯博康教授らが岩手、秋田、長野、沖縄各県の40~59歳の男女を対象に90年から約13年間、追跡調査。食生活を尋ね、カルシウム摂取量を推計した。期間中に脳梗塞(こうそく)や脳出血など脳卒中を発症したのは1321人だった。

 乳製品による摂取量で5グループに分けると、最も多いグループ(1日当たり約120ミリグラム)は、最も少ないグループ(同0ミリグラム)に比べて発症リスクが0.69倍と低くなった。

 総カルシウム摂取量でも、多いグループ(同750ミリグラム)と少ないグループ(同230ミリグラム)で同様の結果だったが、乳製品以外からの摂取量が増えても明らかな効果は見られなかった。

 磯教授によると、乳製品のカルシウムは吸収率が5割と高いのに対し、大豆類や野菜、魚介類などからは1~2割しか吸収できない。「乳製品をふだんの食事に無理なく取り入れれば、脳卒中予防につながる可能性がある」と話している。

 厚労省によると、カルシウム摂取は30~60代で1日600ミリグラムが目標。牛乳1本約200ミリグラム、ヨーグルト1個は約100ミリグラム、スライスチーズ1枚で約100ミリグラムが目安になる。(佐藤久恵)

(朝日新聞 2008年7月30日)


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 たばこを吸う人にとっては、住みにくい世の中になったようだ。病院や学校は言うに及ばず、レストラン、居酒屋、場所によっては街路でさえ禁煙のマークが見られる。

 厚生労働省の調べによると、平成17年の日本人成人男性の喫煙率は4割を切ったらしい。成人男性の8割以上が吸っていた昭和40年代に比べれば、隔世の感がある。最近の健康志向の賜物(たまもの)であろう。それでも、欧米諸国に比べれば、まだまだ多い方で、OECD(経済協力開発機構)加盟30か国中、下から数えて4番目である。まだまだですねえ。

 たばこの健康に対する悪影響は言うまでもない。禁煙しなくてはと、「分かっちゃいるけど、やめられない」という人が多いのも事実である。かくいう私も格好つけて、一時期吸っていた記憶がある。

 ところが、意外と知られていないのが、歯を含めた口内の健康に対する影響である。私が歯や歯茎の着色、歯石の付き具合をみて、「たばこ、お吸いですね?」と言うと、むしろびっくりされてしまう。治療いすから起き上がり、「どうして分かるんですか? たばこって歯と関係あるんですか?」などと質問される。

 歯そのものに直接影響することはないにしても、何しろたばこの煙が最初に触れるのが口の中である。ニコチン、タールをはじめとして200種以上の有害物質が含まれている煙が、高温で襲いかかってくるのである。影響がない方がおかしい。

 考えられている害を順番に挙げてみよう。まずは誰でも分かるヤニ臭さ、つまり口臭である。口臭に対する関心が深まり、気にする人も多いが、残念ながらたばこをやめない限り治らない。次は歯茎の色が黒ずんでしまうことである。ホワイトニングやセラミックを用いて歯の色を白くしても、歯茎が黒いと、どうしても健康には見えない。

 たばこが影響する歯科疾患で、最大にして最悪のものは歯周病である。なにしろ、細菌に対する免疫反応をたばこが抑制してしまうため、歯周病にかかりやすいし、炎症も容易には治まらない。難治性歯周炎にかかっている人のほとんどが喫煙者である。

 歯と歯茎の境目にある細菌のすみかとなるポケットが深くなっている率が高く、しかも歯石が多く付いている。それがさらに進展すると、歯を支えている骨が溶けてなくなり、やがては歯を失ってしまう。歯周病で抜けたところに、いま流行(はや)りのインプラントをしようにも、その成功率は低いとされている。

 もちろん、口腔(こうくう)がんの大きな危険因子であることは言うまでもない。さあ、これでもたばこをやめないあなた。豆腐の角に頭でもぶつけましょうかね!(東京クリニック丸の内オアゾ歯科医長)


(2008年8月1日 読売新聞  ・ 歯科医 つれづれ記より)



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 ◇準備と余裕、十分に 事前に軽く走る、話できる程度に運動

 ◇加齢で体力低下、過信は禁物



 北京五輪でスポーツに魅了された夏が過ぎ、秋には子どもの運動会や地域のスポーツ大会が催される。普段は仕事で忙しい大人にも出番が回る機会が増えそうだ。学生時代にスポーツに打ち込んだ体力自慢であっても、過信は禁物。思わぬけがに注意したい。


 福岡県古賀市の会社員、吉田英治さん(56)は、約15年前の親子サッカー大会で苦い経験をした。ゴールを守る吉田さんに、相手の子どもが正面からシュート。手で防ぐか、足でクリアするか。「どう動くか、判断に迷ってしまった」。迷いは不安定な動きにつながり、地面で足をひねった。右足首を骨折する3~4カ月の大けがだった。


 学生時代はバスケットボールや柔道に励み、社会人になっても地元ソフトボールクラブに所属し自信はあった。「出張から帰った翌日だったし、サッカーにも慣れていなかった」と振り返る。



 厚生労働省の国民健康・栄養調査(06年)によれば、「日常生活で習慣的に体を動かしていない」という人は20~50代男性、20~40代女性で4割を超える。働き盛りで運動できる時間が限られる中、久しぶりの運動となれば、相応の心構えが求められる。


 一般に、人間の体力・筋力は35~40歳をピークに、1年に1%ずつ低下する。名古屋市立大大学院の竹島伸生教授(運動生理学)は「体力の客観的評価がなく、若い時に動けたという主観的イメージとのギャップからけがをすることが考えられる」と指摘。ジョギングや何らかの運動をしていても、加齢による体力低下は少なからずあり、過信しない方がいいと忠告する。



 競技当日の心がけは、まず早めに起きること。竹島教授によると、朝は副交感神経の働きで体がリラックスした状態にある。特にゴルフなど午前中から動く場合、ウオーキングなどで体を目覚めさせておくと良い。


 競技前の運動は、ストレッチだけでは不十分。「準備運動は筋肉、神経、循環器系の動きを良くするのが目的。走る種目なら、事前に軽く走り、心臓を動かして」。運動中の頑張りすぎも禁物だ。隣の人と話ができ、「少しきついな」と感じるぐらいの余裕を持っておこう。また、こまめな水分補給も心がけたい。のどが渇いたと感じる前の摂取が肝心で、竹島教授は「脱水症状の回復には、冷えた飲み物の方が有効」と説明する。


 力勝負の種目では息を止めないこと。「一過性の循環障害を起こし、脳や心臓の重大な事故につながる」と竹島教授。綱引きなら「いち、に」と意識的にかけ声を出すと、呼吸しやすい。


 秋のスポーツ経験を、継続的な習慣につなげたいもの。竹島教授は「技術や能力が必ずしも高くなくても、健康維持の筋トレやウオーキングも含め、生活を楽しむように運動を取り入れてほしい」と話している。【青木絵美】


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 ◇運動する際の注意点


▽ひざや腰を痛めないよう、かかとが厚めでクッション性のある運動靴を選ぶ。

▽運動前後に5~10分程度の準備・整理運動を。

▽体調急変に備え、水分補給の缶ジュース代120円と携帯電話(または公衆電話代の10円)は必携。

▽寒い日や悪天候など運動環境が整わない日は、運動を休む勇気を。

▽運動する間は息をこらえず、意識的に息を吐いて呼吸を続ける。

▽安全で適切な運動強度は、「ちょっときついな」と感じる程度。有酸素運動の場合、運動直後に手首で心拍数を計り、10秒間に15~20回が目安。

▽犬の散歩を兼ねた運動は、犬のペースに合わせると運動強度が高くなることもあるので気を付ける。

 (※竹島教授のアドバイスによる)


(毎日新聞 2008年9月17日 東京朝刊)



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 【ワシントン=増満浩志】プラスチック製の食器などから溶け出す化学物質ビスフェノールA(BPA)によって、脳の神経組織の形成が妨げられることが、サルを使った米エール大などの実験で分かった。米科学アカデミー紀要電子版で発表した。

 ネズミでは知られていた現象だが、内分泌や脳の構造が異なる人間でも起きるのかどうか、焦点となっていた。

 異常が現れたのは、記憶や学習をつかさどる海馬などの、「スパイン」とよばれる構造。体内のホルモン「エストラジオール」の働きで形成が促進され、神経細胞同士の信号のやり取りに重要な役割を果たす。ところが、アフリカミドリザルにBPAを4週間与え続けた結果、エストラジオールの働きが妨げられ、領域によってはスパインの数が半分以下に減少した。



(2008年9月7日 読売新聞)



こわい話ですよね。知っておくことは必要かも......。


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日本の畑の2.7倍を外国に依存している状態で、
日本の食糧自給率は、カロリーベースで39%。
61%を輸入に頼っています。


世界の食糧自給率は、
フランス132%(北半球1位)、アメリカ125%、ドイツ98%、イギリス74%。
南半球ではオーストラリア230%。

食糧自給率が100%ない国は独立国といえないのではないでしょうか。


作物を作ることのできる地球の土地で養えるのは、およそ80億人。

国連の世界人口予測では、2050年に92億人になるといわれていますので
将来、地球規模で食べ物が足りなくなるのは目に見えています。


あなたの子供たちの時代は... こんなに不安です。

一人ひとりがもっと意識改革をしましょう。




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 日本学術会議は4日、国に対し、たばこ税の大幅引き上げなどを柱とする、強力なたばこ規制策を求める要望書を提出した。


 たばこは、がんや心臓病をはじめとする深刻な健康被害を及ぼすことから、世界保健機関(WHO)が、包括的なたばこ規制に取り組むための枠組み条約を2003年に採択。わが国も批准しているものの、男性の喫煙率は欧米先進国に比べ依然高く、対策は立ち遅れている。


 「脱たばこ社会の実現に向けて」と題した要望では、欧米先進国に比べ半分から5分の1程度のたばこの税負担(1箱当たり約189円)の、約2倍程度の引き上げを検討すべきだとして、値上げの影響による需要の低下や税収の変化を試算した。それによると、年間のたばこ消費量は現在の2700億本が4分の1減少し、喫煙者数は最低でも200万人以上の減少が見込まれた。一方、税収は現在の2兆2000億円から約1兆2000億円の増収につながるとしている。


 要望ではまた、たばこ自動販売機の設置禁止、たばこの箱に書かれる健康被害の警告を諸外国並みに写真入りなどでわかりやすくすることなどを求めている。



(2008年3月4日 読売新聞)




『 たばこ 』 って吸わない人にとっては迷惑なものですよね。

健康意識をもっと高めて欲しいですね。


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 がん治療中に食事がすすまないと感じることがありますが、事情によって対応方法が異なり、命にかかわることもありますので、医師の判断を仰いでください。危険な原因がなく、食事をしてもよいと判断された場合には、食べやすい工夫をしてみましょう。


 治療が原因で起きた食思の異常は、時間がたつにつれて改善します。少しでも食べることが先決で、時には食事のバランスに目をつぶることも必要でしょう。ご自分の好きな味で、好きなものや食べられるものを食べましょう。食欲がない時や吐き気がある時などには、次のような工夫がありますので、主治医と相談のうえ、参考にしてください。


 ▽食べられそうなものを、いつでもすぐに食べられるように用意をしておく

 ▽さっぱりした味、のどごしのよいもの、例えばめん類、おにぎり、豆腐、茶わんむし、生野菜、果物、ヨーグルト、プリン、アイスクリーム、酢の物などを冷蔵庫や冷凍庫に入れておく

 ▽食事場所や盛り付けを変えて食欲をそそるような雰囲気を心掛ける

 ▽食事回数を分けて少量ずつを腹5分目程度に食べる

 ▽料理は少なめ、食器も小さめのものを用意して、控えめに盛るよう心掛ける

 ▽消化が良く、栄養価の高い食品、例えば大豆加工品、牛乳・乳製品、卵などを利用する

 ▽水分とミネラルをこまめに補う

 ▽低栄養の心配がある時は、栄養補助食品を利用する

(大阪府立成人病センター栄養管理室栄養総括主査・管理栄養士・病態栄養専門師、福田也寸子)


(毎日新聞 2008年7月25日 大阪朝刊)


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 患者さんの体調がすぐれない時やご家族が看護に忙しい時の食事は、市販品を活用するのが得策な場合もありますが、時には手づくりの味を楽しんでもらうことも大切です。

 そこで、手軽に作れて栄養支援になる料理を紹介します。



 【コーンスープの寒天寄せ】

材料と分量は4個分。
コーンスープ100グラム、低脂肪乳100ミリリットル、脱脂粉乳4グラム(小さじ2)、粉寒天5グラム(小さじ2強)

(1)材料全部を鍋に入れてよく混ぜ合わせ、加熱する。
(2)(1)を型に入れて冷やし固める。※カボチャやニンジンのスープでもおいしい。



 【鶏肉のムース仕立て】

材料と分量は2個分。
牛乳100ミリリットル、鶏肉ささみひき肉40グラム、脱脂粉乳10グラム(大さじ2弱)、卵10グラム(1/5個)、塩少々、クリームソース(牛乳40ミリリットル、コーンスターチ4グラム=小さじ2、塩少々)

(1)材料全部をフードプロセッサーにかけて混ぜ合せる。すり鉢ですってもよい。
(2)(1)を型に入れて蒸す。電子レンジ加熱でも可。
(3)クリームソースを作って(2)にかける。※冷やしてもおいしい。



 協力=上村陽子、文殊直美・東テスティパル管理栄養士。(大阪府立成人病センター栄養管理室栄養総括主査・管理栄養士・病態栄養専門師、福田也寸子)


(毎日新聞 2008年8月1日 大阪朝刊)



 歌手のアグネス・チャンさん(53)が2日、乳がんの闘病体験を基に作詞作曲した「この良き日に」を披露した。この日、がん予防と早期発見を訴える日本対がん協会の初代「ほほえみ大使」に任命されたアグネスさんは東京都内で記者会見し、「ひとりでも多くの命が助かるようがんばりたい」と話した。

 乳がんが見つかったのは昨年9月、協会主催のイベントで患者たちと交流したのがきっかけ。その後、ふと思いついて自分の胸に触ってみてしこりを見つけ、がんと分かったという。「早期発見できた恩返しがしたい」と話す。

 がん征圧運動のテーマソングに選ばれた「この良き日に」には家族や友人への気持ちを込めた。今秋に横浜などで開かれる協会主催のイベント、リレー・フォー・ライフなどで披露する予定だ。

(朝日新聞 2008年9月3日)


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 『あなたの心が、あなたを病気にさせることができるなら
  ―― 実際にそれは可能なことなのです ―― 心があなたを健康に
  させることもできるのだ、ということを覚えておきましょう。』


 健全な心を持っていなければ、健全な身体を持つことはできません。
 また、身体の具合が悪ければ、積極的心構えを保つことは非常に困難
 です。

 働いた後は、遊びましょう。神経を使う仕事をした後には、身体を動
 かしましょう。運動した後は、休んでリラックスしましょう。食事の
 後は何も食べないようにしましょう。また、気を張り詰めた後には、
 それをユーモアで解きほぐしましょう。





 コーヒーを毎日3杯以上飲む日本の女性は、あまり飲まない女性より子宮体がんになるリスクが大幅に下がるらしいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター部長)の大規模追跡調査で分かった。

 子宮体がんは子宮がんのうち、胎児の育つところにできるがん。子宮がんには、ほかに子宮の入り口近くにできる「子宮頸(けい)がん」がある。

 全国各地に住む40~69歳の女性約5万4千人にアンケートして、約15年間追跡した。期間中に117人が子宮体がんになった。調査開始時に聞き取りしたコーヒー摂取の頻度によって、子宮体がんの発生率を比較。その結果、コーヒーを飲むのが週2日以下の人の発生リスクを1とした場合、毎日1~2杯飲む人が0.61、毎日3杯以上飲む人が0.38と低かった。

 調査前にがんが発生していた可能性を排除するため、追跡を始めてから5年間に子宮体がんを発生した場合を除いて分析しても、同じ傾向だった。また、緑茶の摂取との関係も分析したが、関連は認められなかった。

 子宮体がんの発生はインスリンや女性ホルモンの関連が考えられている。解析を担当した国立がんセンター予防研究部の島津太一研究員は「コーヒーを飲むことでこれらの濃度が影響を受ける可能性を示す報告がある。さらに解明したい」と言っている。

 同研究班の同様の大規模調査では、コーヒーを多く飲む人は男女とも肝臓がんの発生リスクが低いという結果も出ている。(服部尚)

(朝日新聞 2008年9月1日)



今年5月に、厚生労働省から発表された「国民健康・栄養調査」によると、

「糖尿病」の疑いのある人は1870万人。
うち、糖尿病が強く疑われる人が820万人。
可能性を否定できない人が1050万人。合わせて1870万人。

4年前の前回調査と比べ、250万人も上回り、増え続ける傾向にあります。

「高血圧症」は
すでに症状が出ている人と、高血圧が疑われる人を合わせると5490万人。

「メタボリックシンドローム」は
40代以上、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、疑われる人 また その予備軍。

夕食を午後9時以降に食べる人の割合が増えて、
特に20代~40代の男性は30%を超えています。
また、40代の男性では 夜11時以降に夕食を食べる人というのが7%以上。

不規則な食生活と運動不足が、これらの生活習慣病をますます増やしています。
「日本人の死因の6割以上は、生活習慣病」。
このことを忘れないでほしいと思います。



 『幸福は、行動し続けるうちに見つかるものであって、単に財産を
  所有しているだけでは、幸福であるとはいえないのです。』


 これは真実です。お金で幸福は買えません。大半の人は、家や車、
 あるいは休暇などといった即物的な財産にではなく、
 " 自分と家族にとって憧れのライフスタイルの実現 "という願望を
 持つことにより、やる気がかきたてられるのです。その真実に気づい
 たとき、あなたは、常に" 目標のレベルを上げてゆく "ことで自分
 を奮い立たせ、高い目標を目指さなければいけないことを理解するは
 ずです。
 
 あなたの目標の中には、自分が望む財産を手に入れることも含まれる
 でしょう。
 しかし、アップルコンピュータの前会長兼CEOのジョン・スカリーは、
 「成功とは旅であり、目的地ではない。ぜひともその旅を楽しもう」
 と言っています。


 
ジョン・スカリー(1939-)
 
 米国のマーケティング専門家。ペプシコーラのマーケティング責任者
 ペプシコ社社長を経て、アップルコンピュータ社の社長兼CEOに就
 任(1993年辞任)。





fish
コレステロールを下げたり、血栓ができにくくするといった効果で注目されている、EPAやDHAは、サバやイワシのような背の青い魚に多く含まれています。

他にも、サンマやマグロにも含まれており、動物性たんぱく質として日常の食卓に取り入れることをおすすめします。

これらの成分は、缶詰などにも含まれており、無駄なく取れるため、新鮮な魚が入手できない場合は缶詰の魚を利用するのも良いようです。


ピンチの時こそ陽気に

 フォーク歌手の高石ともやさん(66)は、一昨年秋に大腸がんと診断された妻、てるえさん(64)の闘病を支え続けています。家族の合言葉は「ピンチの時こそ陽気に行こう」。マラソンにも挑戦し続けている高石さんは、てるえさんの病気を機に、共に「歩く」ことを始めました。

「もって6か月」

 あの日の1か月前まで、てるえさんは、ジョギング大会に出場するほど元気でした。「腰が痛い」と言っていたのですが、それはランナー特有の痛みだと思っていました。

 「あの日」とは、2006年9月、病院で診察を受けたてるえさん、長男と3人で診察室に呼ばれた日のこと。「覚悟してください。もって6か月かな」。がんの権威とされるベテラン医師はあっさり、そう告知した。てるえさんが「治るんですか」と聞いた。医師は「うーん」と口ごもった後、言い切った。「治りません」

 フランスに住んでいた息子がたまたま帰国していました。診察室を出て、病院のソファに座り、3人で話しました。そのとき、てるえさんが言うんです。「ピンチの時こそ陽気に行こうが私たちのキャッチフレーズでしょ」と。

 そうだ、これからの人生をどう生きるかだけを考えよう。明るく生きるしかないんじゃないかと思いました。3人の意見は一致し、その後、娘を交えて家族全員で二つのことを確認しました。「病気のことは明るく話そう」「日々の病状に一喜一憂しない」

 セカンド、サードオピニオンを求め、その後、三つの病院を回りましたが、結論は変わらず、その年の10月、手術に踏み切りました。

 2人の出会いは1966年。立教大学の学生だった高石さんが初めてギターを手に歌った大阪のフォークソングの集会で、銀行員のてるえさんが会場にいた。2人は結婚。68年に「受験生ブルース」がヒットする。てるえさんは、経理も含むマネジャー役をこなし、アスリートとしての高石さんも支えた。

 結婚する時、「僕が孤立してもガンバレと言ってくれる応援団になってほしい」と頼みました。それと「むちゃだなと思ったら、3回まで反対してくれていいよ」って。でも「やめて」と言われたことは一度もありません。音楽活動もマラソンの時も、いつもそばで応援してくれました。

 今度は、僕の番です。

 いまは抗がん剤による治療を続けています。病院の送り迎えや担当医師との話し合いなどは、息子がやってくれています。病気の状態を示す数値が悪くて、てるえさんが落ち込んでいると、娘が「一喜一憂しないって決めたでしょ」と一喝することもあります。落ち込まないよう、家族で見守るようにしています。

 手術から数か月でてるえさんは、体力をつけるためウオーキングを始めました。僕も並んで歩き、そして話します。体調に合わせて、日によって1時間、週に5日ほど歩いています。

 てるえさんもホノルルマラソンを10回以上経験しているランナーですが、一緒に走ったことはありませんでした。この40年、こんなに話したこともありません。

 歩く時は、お互い愚痴は言いません。手術から1年だね、生き延びたねとか、空が青いねと。「ありがたい」「よかった」。そう話すだけです。

 それでも10回に1回は「あと1年もつかな」と弱気な言葉を聞くこともあります。そんな時は「あっ、あした生協に行かないと」、なんて混ぜっ返して。とにかく、病気であることを忘れさせるぐらい楽しい空気にしたいんです。てるえさんは「いいこともあれば悪いこともある。ニッコリ笑って乗り越えないと」と気を取り直してくれます。

 昨年の桜の季節のころから、てるえさんは、ウオーキングで背負うリュックにメモ帳を入れるようになった。見たもの、感じたことを五七五で声に出す。

 <闘病の わたしを励ます (せみ)の声> てるえさんのこの句に、僕も励ましてるよという思いを込めて、こう返しました。<蝉二匹 みじかい夏を 生き抜けり>

家族の「絆」発見

 私に「看病」「介護」という意識はあまりありません。家族へのケアは、施すのではなく、寄り添うことだと思っています。家族は「(きずな)」。今の僕とてるえさんは、文字通り、糸の半分同士が合わさって1本の「絆」になっています。いいコンビなんです。

 治るかどうか分かりません。でも、病気をしょって明るく生きる。家族は共にいるだけでもいいということを発見できました。

 最近のてるえさんは目に輝きが増し、声にも張りが出てきています。12月のホノルルマラソンに一緒に行きたい。それが今の目標です。(聞き手・大浦哲)

 たかいし・ともやフォーク歌手。1941年、北海道生まれ。66年デビュー。68年に「受験生ブルース」がヒット。ギター1本で全国を歌って回るスタイルを貫く。アスリートでもあり、81年に日本初のトライアスロン大会優勝、米大陸横断マラソン完走、ホノルルマラソン31回連続出場中。



(2008年8月10日  読売新聞)



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主婦の生活は、「奥様から外様へ」。
40代の主婦の70%が仕事を持っている時代です。

味の素が行った調査で
「手作りの食事にこだわらない」という主婦が50%もいたそうです。
日本スポーツ振興センターの調査でも
「調理済み加工食品やインスタント食品を使う頻度」について
週1回~3回と答えた人が最も多くて 43.5%です。
買ったお惣菜やインスタント食品に 抵抗がない人が増えています。

お惣菜やインスタント食品を買う理由は、
「調理時間が短縮できるから」が81.3%、「家族が好きだから」24.2%、
「料理するのがめんどうだから」13.4%。

「コンビニのおにぎりやお惣菜、ファストフードの利用率」は、
大分県津久見市のアンケートで 週1、2回が最も多くて 49.1%。

「時間がない」「面倒」「自分の興味のあることや人との付き合いが食事より優先」
という主婦・おかあさんが増えています。

一汁三菜といいますが、2菜は買っても、「一汁一菜」は家庭で作りましょう。
食育推進基本計画でも、
食育の中心は 家庭の保護者で、
保護者自らが 健全な食生活の実践に努めるよう うたわれています。





 『憎しみよりも好意を示したほうが、
          どんな人でも味方につけることができます。』


 人に好かれるようになるための最善の方法は、まずあなたがその人を
 好きになることです。そうすれば、あなたが好感を持っている相手が
 あなたのことを嫌うことは、実際には無理であることがわかるはずで
 す。それは単純に、人間がそんなふうにはできていないからです。

 他の人があなたに対して良くない感情を抱いていたとしても、その人
 に対してあなたの方から賞賛の言葉をひと言でもかけてあげたなら、
 相手があなたに抱いていた悪い感情は、たちまち消えてしまうでしょ
 う。この概念を理解したなら、以後は出会う人すべてが友達になり得
 るのです。

 人から好かれる最も確実な方法は、まずはあなたがその人に好意を示
 すことです。それも惜しみなく無条件で、好意を示さなければなりま
 せん。友情に条件をつけたり、自分にとってプラスになるという理由
 だけでその人を見方に引き入れようとしても、相手はすぐにあなたの
 不純な動機に気づきます。

 相手に対し、" あなたのことはいつも気にかけている "ということ
 を行動によって示すこと、そして常に、相手から与えられた以上のも
 のをこちらから返すようにしていれば、その人は、あなたの生涯の友
 となるでしょう。






本当の親の愛はただ与えるだけ──────


ほんとうの愛は相手からしるしを求めません。
ただ与えるだけです。
賢明な親は子供に愛を与えるだけです。
ところが今日でも、
「私が苦労して働くのも、お前たちを養うためだ」
などという親がいます。

親は子供に感謝を求める前に、親自身が子供に感謝すべきなのです。
子ゆえに働くはげみがあり、世間の苦労も苦労ではなくなり、将来に望みを持つことができるのです。


子を持ってこそ、深い人間の心にふれることができるのであって、古今を問わず人間の心情に変わりがありません。
親となることができたのも、わが子が生まれてきたためです。
このように感謝とか愛情というものは、相互的なものです。

子を持つことによって知り得た人間性の深さに対して、感謝することのできない親からは、親に感謝をささげるよい子どもは育たないでしょう。


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