がん治療中に食事がすすまないと感じることがありますが、事情によって対応方法が異なり、命にかかわることもありますので、医師の判断を仰いでください。危険な原因がなく、食事をしてもよいと判断された場合には、食べやすい工夫をしてみましょう。
治療が原因で起きた食思の異常は、時間がたつにつれて改善します。少しでも食べることが先決で、時には食事のバランスに目をつぶることも必要でしょう。ご自分の好きな味で、好きなものや食べられるものを食べましょう。食欲がない時や吐き気がある時などには、次のような工夫がありますので、主治医と相談のうえ、参考にしてください。
▽食べられそうなものを、いつでもすぐに食べられるように用意をしておく
▽さっぱりした味、のどごしのよいもの、例えばめん類、おにぎり、豆腐、茶わんむし、生野菜、果物、ヨーグルト、プリン、アイスクリーム、酢の物などを冷蔵庫や冷凍庫に入れておく
▽食事場所や盛り付けを変えて食欲をそそるような雰囲気を心掛ける
▽食事回数を分けて少量ずつを腹5分目程度に食べる
▽料理は少なめ、食器も小さめのものを用意して、控えめに盛るよう心掛ける
▽消化が良く、栄養価の高い食品、例えば大豆加工品、牛乳・乳製品、卵などを利用する
▽水分とミネラルをこまめに補う
▽低栄養の心配がある時は、栄養補助食品を利用する
(大阪府立成人病センター栄養管理室栄養総括主査・管理栄養士・病態栄養専門師、福田也寸子)
(毎日新聞 2008年7月25日 大阪朝刊)

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