スポーツの秋到来。思わぬけがに見舞われないためには。

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 ◇準備と余裕、十分に 事前に軽く走る、話できる程度に運動

 ◇加齢で体力低下、過信は禁物



 北京五輪でスポーツに魅了された夏が過ぎ、秋には子どもの運動会や地域のスポーツ大会が催される。普段は仕事で忙しい大人にも出番が回る機会が増えそうだ。学生時代にスポーツに打ち込んだ体力自慢であっても、過信は禁物。思わぬけがに注意したい。


 福岡県古賀市の会社員、吉田英治さん(56)は、約15年前の親子サッカー大会で苦い経験をした。ゴールを守る吉田さんに、相手の子どもが正面からシュート。手で防ぐか、足でクリアするか。「どう動くか、判断に迷ってしまった」。迷いは不安定な動きにつながり、地面で足をひねった。右足首を骨折する3~4カ月の大けがだった。


 学生時代はバスケットボールや柔道に励み、社会人になっても地元ソフトボールクラブに所属し自信はあった。「出張から帰った翌日だったし、サッカーにも慣れていなかった」と振り返る。



 厚生労働省の国民健康・栄養調査(06年)によれば、「日常生活で習慣的に体を動かしていない」という人は20~50代男性、20~40代女性で4割を超える。働き盛りで運動できる時間が限られる中、久しぶりの運動となれば、相応の心構えが求められる。


 一般に、人間の体力・筋力は35~40歳をピークに、1年に1%ずつ低下する。名古屋市立大大学院の竹島伸生教授(運動生理学)は「体力の客観的評価がなく、若い時に動けたという主観的イメージとのギャップからけがをすることが考えられる」と指摘。ジョギングや何らかの運動をしていても、加齢による体力低下は少なからずあり、過信しない方がいいと忠告する。



 競技当日の心がけは、まず早めに起きること。竹島教授によると、朝は副交感神経の働きで体がリラックスした状態にある。特にゴルフなど午前中から動く場合、ウオーキングなどで体を目覚めさせておくと良い。


 競技前の運動は、ストレッチだけでは不十分。「準備運動は筋肉、神経、循環器系の動きを良くするのが目的。走る種目なら、事前に軽く走り、心臓を動かして」。運動中の頑張りすぎも禁物だ。隣の人と話ができ、「少しきついな」と感じるぐらいの余裕を持っておこう。また、こまめな水分補給も心がけたい。のどが渇いたと感じる前の摂取が肝心で、竹島教授は「脱水症状の回復には、冷えた飲み物の方が有効」と説明する。


 力勝負の種目では息を止めないこと。「一過性の循環障害を起こし、脳や心臓の重大な事故につながる」と竹島教授。綱引きなら「いち、に」と意識的にかけ声を出すと、呼吸しやすい。


 秋のスポーツ経験を、継続的な習慣につなげたいもの。竹島教授は「技術や能力が必ずしも高くなくても、健康維持の筋トレやウオーキングも含め、生活を楽しむように運動を取り入れてほしい」と話している。【青木絵美】


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 ◇運動する際の注意点


▽ひざや腰を痛めないよう、かかとが厚めでクッション性のある運動靴を選ぶ。

▽運動前後に5~10分程度の準備・整理運動を。

▽体調急変に備え、水分補給の缶ジュース代120円と携帯電話(または公衆電話代の10円)は必携。

▽寒い日や悪天候など運動環境が整わない日は、運動を休む勇気を。

▽運動する間は息をこらえず、意識的に息を吐いて呼吸を続ける。

▽安全で適切な運動強度は、「ちょっときついな」と感じる程度。有酸素運動の場合、運動直後に手首で心拍数を計り、10秒間に15~20回が目安。

▽犬の散歩を兼ねた運動は、犬のペースに合わせると運動強度が高くなることもあるので気を付ける。

 (※竹島教授のアドバイスによる)


(毎日新聞 2008年9月17日 東京朝刊)



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このページは、egaoが2008年9月18日 08:40に書いたブログ記事です。

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