乳製品カルシウム、脳卒中を予防 阪大教授ら調査

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 カルシウムを乳製品で多くとる人は脳卒中になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)による約4万人規模の調査で分かった。摂取の多いグループは、少ないグループより脳卒中になる確率が3割ほど低かった。

 大阪大の磯博康教授らが岩手、秋田、長野、沖縄各県の40~59歳の男女を対象に90年から約13年間、追跡調査。食生活を尋ね、カルシウム摂取量を推計した。期間中に脳梗塞(こうそく)や脳出血など脳卒中を発症したのは1321人だった。

 乳製品による摂取量で5グループに分けると、最も多いグループ(1日当たり約120ミリグラム)は、最も少ないグループ(同0ミリグラム)に比べて発症リスクが0.69倍と低くなった。

 総カルシウム摂取量でも、多いグループ(同750ミリグラム)と少ないグループ(同230ミリグラム)で同様の結果だったが、乳製品以外からの摂取量が増えても明らかな効果は見られなかった。

 磯教授によると、乳製品のカルシウムは吸収率が5割と高いのに対し、大豆類や野菜、魚介類などからは1~2割しか吸収できない。「乳製品をふだんの食事に無理なく取り入れれば、脳卒中予防につながる可能性がある」と話している。

 厚労省によると、カルシウム摂取は30~60代で1日600ミリグラムが目標。牛乳1本約200ミリグラム、ヨーグルト1個は約100ミリグラム、スライスチーズ1枚で約100ミリグラムが目安になる。(佐藤久恵)

(朝日新聞 2008年7月30日)


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