働き盛りといえる40~50代だが、肥満や高血圧、心臓病などの生活習慣病にかかる人が多いなど、若いころのツケが回ってくる年代でもある。元気で乗り切るには毎日の食事で健康管理することがポイントとなる。
まず減らさなければならないのが塩分と脂肪分だ。ある程度年を重ねると自然と濃い味つけや脂っぽいものは受けつけなくなるものだが、それでも日々の食生活の中で塩分のとり過ぎは多く、高血圧症の原因となっている。1日に取る食塩は10グラム以下に抑えることが理想とされ、そのためには食品中の塩分の量を知り、自分が1日にどれくらい塩分を取っているかを知ることが大切だ。
和食ならカツオ節やシイタケ、コンブなどでしっかりだしをとっていれば、塩分控えめの薄味でもおいしくいただけるし、洋食はたとえば肉類なら、スパイスやレモンといったかんきつ類、酢などを効かせて味にアクセントをつければ、塩分を控えることも簡単。そうした意味でもあまり外食はせずに、家で奥方の愛情料理を食べたいものだ。
次に脂肪分だが、畜肉の動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸はコレステロール値を上げ、動脈硬化を進めるとされており、摂取しすぎると肥満や心臓病、糖尿病などの危険性が増す。これに対して植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げ、動脈硬化を抑えてくれる。また魚介類の脂肪として知られるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)には不飽和脂肪酸が多く、血液をサラサラにする、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らして善玉コレステロールを増やすといった作用がある。脂質の摂取量は全栄養素の25%程度に抑えるのが理想だ。
日本人は古来、海産物をよく食べてきたが、最近の調査では摂取量が大幅に減っているという。生活習慣病患者が増えてきた現象の大きな要因であろうことは想像に難くない。ちなみに動物、植物、魚類の理想の摂取割合は、野菜を多めに、他の食材はやや少なめに。とにかくバランスよく食べることが重要だ。
また穀類、豆類、きのこ、海藻、そばや玄米などに含まれる食物繊維は、多くの生活習慣病を予防する働きを持つため、毎日食べる習慣をつけたい。そして必ず、三食ごとに野菜をしっかりとること。野菜の食物繊維はもちろん、含まれているビタミンやミネラルなどはがん予防や免疫力強化につながる。
まだまだ寒い日が続く。新鮮な旬の野菜を鍋物にすれば、量もたっぷり食べられるし身体も温まる。なにより家族のだんらんも味わえるので、一石三鳥だ。(ユーイーピーシニアライフ研究所)
(産経新聞 2008年2月3日)

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