成人病が問題になりだしたのは1980年代のなかごろのことですが、その背景となったのは、日本人の食生活の欧米化という変化でした。
東京オリンピックが開かれた1964年(昭和39年)前後から私たちの食生活は大きく変わったと言われています。
食生活の欧米化が進み、それまであまり食べなかった牛肉やチーズ、バターなどが多く摂られるようになりました。
マクドナルドのファーストフードや、ファミリーレストランも普及し始めました。
さらにバブル期にはグルメブームが巻き起こって、「飽食の時代」とまでいわれるようになりました。
この食生活の変化が成人病の大きな要因となっていることは否定できないところです。
成人病というのは、歳をとることによって多発しやすい病気の総称ですが、ガン、脳卒中、心筋梗塞など動脈硬化に関連するもの、その他に大別され、そのなかでも死亡率の上位を占めるガン、心臓病、脳卒中を三大成人病と呼んでいます。
高齢化が進み、食生活を含めた生活環境の変化によって、成人病は今後も増加すると予想されています。しかも、その成人病が若者にも急速に増えていることが問題を深刻にさせています。
こうした成人病の増加を直接的なきっかけとし、さらには余暇生活の充実、あるいは「より健康で文化的な生活をしたい」という基本的な願い、一方で環境破壊などといった生活環境の変化のなかで健康指向はいっそう高まりました。
そのなかで健康食品も次第に注目されるようになってきました。
化学薬品(ステロイド剤、抗生物質、抗がん剤など)の副作用をはじめとする弊害が問題視されてきたことも、健康食品に期待が高まってきたことの背景にあるようです。

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