メソポタミア以外にも、世界各地でプロポリスが使われていた事がわかっています。
古代エジプト、テーベの王の墓にはハチミツを採取する人々の姿を描いた絵が残っています。
エジプト文明の象徴の一つともいえるミイラを作るさいに、僧侶たちは死体の防腐処理にはプロポリスを使っていたと伝えられています。
南米ペルーの山岳地帯に栄えたインカ帝国でも、プロポリスは重要なものとして使われていたといいます。
古代人の知恵は、現代に生きる私たちのおよびもつかない高次元にあったようです。
プロポリスに関する記述も、古くから存在します。
紀元前一世紀に古代ローマの植物学者プリニウスは彼の膨大な著書「自然史」のなかで、樹脂の一般的な用途について触れ、プロポリスについても言及しています。
それによると、......
ハチによって使われているセメント質の物質は三層からなり、ハチは最初に巣を築き、ワックスを塗る。それから子孫を産み、花々からミツやワックスを集め、ゴムの木、ヤナギ、ニレ、ヨシノキなどの樹液やニカワ樹脂と混ぜて蜂膠(はちにかわ)を生産。この物質で巣の内部全体を塗り、同時に苦い液体を塗りつける。これらの物質は医学用として大いに有用である。
......と記しています。
さらにプリニウスは「博物誌」でも、プロポリスの用途について触れ......
肉に食い込んだ針やあらゆる物質の抜き取りを可能にし、腫れを軽減し、硬化をやわらげ、筋肉の痛みをしずめ、好転の見込みのないと思われる炎症をいやす。
......とも記しています。
紀元一世紀の植物学者セルサスも、......化膿をとめるものとして、カンショウ、没薬(もつやく)、ヨモギ、バルサム、木の根と皮などと並んでプロポリスをあげています。

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